2024年08月13日

手放さないでよかった宝物

高校卒業してから20代までの80年代、90年代はワールドGPなどバイクレースが盛んになりバブル期と絡み合ったバイクブームの時代でした。バイクメーカ各社はレーシングマシンの技術をストリートマシンに投入した「レーサーレプリカ」の開発に惜しみなく開発費が投じられ、スズキのRGΓからはじまり、ヤマハのTZR,ホンダのNSR、カワサキのKRと次々と新型が発表された本当に楽しませてもらったいい時代でした。

川中@.png大阪で学生時代にバイクの免許を取得してからバイクにはまり、事故をするまでの20代後半まで3台のバイクを乗り継ぎました。その後しばらくバイクから離れていましたが、20年前頃に知り合いからバイクを譲ってもらうことになりました。価格は3万円、メーカーに修理を依頼して3万円。修理前にメーカーからは「直す価値はないよ。」と言われたこのバイクが今では貴重な宝物になっています。

川中A.png



発売は89年で当時圧倒的な人気だったホンダのNSRに対抗してスズキから発売されたRGΓの後継機RGVΓ。そのネイキットモデル(カウル無し)で、エンジンは排気ガス規制により今では製造されていない当時レースマシンの主流だった2サイクルエンジンです。当時は特に貴重という意識もなく、たまにエンジンをかけてチョイ乗りをするぐらいでしたが、大型バイクの免許が教習所で取得できるようになって免許を取ってからバイク熱が再燃し、またネットオークションで中古のバイク部品が容易に手に入るようになってから3万円だったバイクをネットで部品を落札して少しずつ手を加えて現在の姿になっています。かかった費用はすべて中古部品なので大金ではありません。今は製造されていない2サイクルエンジンの中古バイク市場をみてみると、販売当時の新車価格が40万円の物が5年前ぐらいから価格が高騰し絶版車となった今では程度がよければ新車価格を上回る金額で販売されています。自分のバイクも3万円で買ったことを考えると10倍以上の価値になってしまいました。


いつでも手に入ると思っていた中古バイクが手の届かない価格になってしまい手放さないでよかったと本当に思っています。
我が社のT部長が通勤で乗っている青いバイクのCB400SUPER FOUR。このバイクは世界で唯一となっていた400cc並列4気筒エンジンで、ホンダの非常に人気の高いバイクでしたが昨年排気ガス規制により92年生産開始から30年の歴史に幕を閉じました。これもまた将来価値あるものになる可能性が十分ある人気の高いバイクです。新しいのもいいけど、ぜひ長く乗り続けていただきたいと思っています。



posted by 大屋 at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 総務
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